【日時】
2025/04/22 (火)18:30 – 20:30
【会費】
1,000円
【開催場所】
・オンライン及びオフライン開催
※オフラインでのご参加は下記が会場になります。
CO & CO Kyoto
https://coandco.jp/lounge/kyoto/
〒604-8152
京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670番地
京都フクトクビル2F
【主催】
京都ホンマモン計画
【共催】
京都ベンチャー研究会
講演内容
第一部.『破壊的イノベーションの裏側』
講演者: 浦野 隆好 氏(ティッピングポイント株式会社・代表取締役 / 大学講師)
■略歴
35年以上にわたり、新規事業開発と技術革新に従事。
企業やスタートアップの新規価値創出から戦略策定、実行までをリード。
1986-1995年 ブラザー工業/エクシング
新卒入社で新規事業推進室に配属。世界初のPCソフトダウンロード販売システムやDisc式カラオケ市場を一変させた通信カラオケの創出にコアメンバーとして貢献。
1995-2002年 Zapex Technologies
米国シリコンバレーに渡りテック・スタートアップに参画。映像デジタル化の先駆けとなるが、ドットコムバブルの崩壊を受け帰国。
2002-2023年 中部電力
IT系新規事業で学校メール連絡網サービスをゼロから創出。企業内社会事業として100万人以上の利用者を達成。独自のノーコード開発基盤の構築、製品化を経て、事業創造部門のマネジメントに従事。
2003年-現在 ティッピングポイント、大学講師他
上記と並行して大学講師としても活動。ベンチャービジネス論等の講義や起業支援プログラムを提供。2023年に独立し、実践知ベースの独自メソッドを活用した新規事業創出アドバイザーおよびイノベーション人材成長支援パートナーとして活動中。
■講演内容:
日本人が得意とする「カイゼン」や「PDCA」で我々は発展してきました。しかし、世界は加速度的に変化してきており、従来の技術革新とは異なる大胆なイノベーションが重要になっているのではないでしょうか?Disc式カラオケしかなかった時代、新曲を配信するタイプの通信カラオケ『ジョイサウンド』で市場を一変させたのは業界とは無縁のメーカーでした。無名の一企業が、どうして破壊的イノベーションを生み出せたのか。テレビで幾度か取り上げられているケースですが、開発現場から見た場合の成功に至る背景や要諦は違った内容になってきます。表から見える物語の裏側に隠されたFACTから得られる学びと気づきについて、現場の最前線で創出に関わってきた立場から、参加される皆さんと一緒に考えたいと思います。また、イノベーション創出の担当者の視点だけでなく、事業創出マネジメントの観点からも考察を深めていきます。
第二部.『京大発 半導体ベンチャーFLOSFIAの挑戦—酸化ガリウム事業化に挑む14年の苦悩としくじり、深化の舞台裏—』
講演者:人羅 俊実 氏(株式会社FLOSFIA・代表取締役社長)
■略歴
京都大学工学部卒業。奈良先端科学技術大学院大学修士課程修了。2011年にROCA株式会社(現:株式会社FLOSFIA)を共同創業し、2012年より同社代表取締役を務める。経済産業大臣表彰『知財功労賞』、Japan Venture Awards経済産業大臣賞をはじめ、JEITAベンチャー賞、大学発ベンチャー表彰・NEDO理事長賞など受賞多数。
■講演内容:
京都大学発ベンチャーFLOSFIAは、新素材「酸化ガリウム」を用いた革新的な半導体の開発・事業化に挑んでいます。新素材の結晶成長をはじめ、量子物理計算、デバイス・プロセス設計、量産技術の開発、信頼性評価まで、本来なら大企業群やアカデミアが役割分担するような広範な技術領域を、小さなベンチャー企業が一手に担う挑戦は困難の連続でした。組織運営、知財戦略、資金調達に数々の問題を抱え、アカデミアや大手企業との提携においても、立場や文化の違いが大きな壁となりました。本講演では、FLOSFIAが14年間の泥臭い試行錯誤で直面した葛藤や失敗談をリアルに共有し、そこから得た「しくじり」の教訓と乗り越え方について率直に語ります。