令和3年11月度定例 京都ベンチャー研究会 

【日時】
令和3年11月17日(水)
講演会 18:30~21:00(質疑応答含む)
-18:30~19:25 三森八重子氏 ご講演(質疑応答含む)
-19:30~20:25 グライムス英美里氏 ご講演(質疑応答含む)

【会費】
無料

【開催方法】
オンライン配信(Zoom使用)
※お申込みフォームにご入力いただいたメールアドレスへ参加に必要なURLをお送りいたします。

【主催】
京都ベンチャー研究会

講演内容


講演1テーマ.
「小さなIT大国イスラエルのエコシステムの成功の理由」

講演者: 三森 八重子氏
関西ベンチャー学会会員、大阪大学・招聘教授

■プロフィール
文部科学省科学技術政策研究所, 独立行政法人理化学研究所, 国立大学法人東京工業大学, 国立大学法人筑波大学国際経営プロフェッショナル専攻(MBA-IB)准教授を経て, 2015年より国立大学法人大阪大学高等教育入試研究開発センター教授。2020年4月より大阪大学招聘教授。米ハーバード大学ケネディスクールより行政学修士(MPA)取得。東北大学大学院工学研究科技術社会システム専攻より 博士(工学)取得。専門は技術経営・技術管理(MOT)。所属学会:PICMET, 米国科学振興協会(AAAS), IEEE, 研究イノベーション学会(評議員), 日本MOT学会(理事),日本経営システム学会(常任理事), 日本生産管理学会(代議員), 日本開発工学会、関西ベンチャー学会会員。日米研究インスティチュート(USJI)(協力員)。東洋大学国際学部グローバルイノベーション学科非常勤講師、筑波大学大学院医学医療系非常勤講師。

■講演内容:
イスラエルは1948年の建国以来70年ほどの歴史しか持たないが、ICTや環境、医薬品分野で目覚ましい発展を遂げ、今やイノベーション大国として知られている。イスラエルには278社のグローバルICT企業が327のR&D拠点を置いており、多額の資金が投入されている。2018年のイスラエルへの直接投資額は210億円と、5年前に比較して倍増した。また、とりわけロシアから多くの移民を受け容れてきたこともあり、人口は過去30年で倍増した。加えてイスラエル人は家族を大切にする習性があり、出生率が3.09と比較的高く維持されている。世界の先進諸国の経済は2000年以降伸び悩んでいるが、ハイテク産業の好況を背景にイスラエルの経済は日本や欧米諸国を上回る成長率を維持している。例えば2019年のイスラエルのGDP成長率は3.45%でOECDの平均2.7%を上回った。上記のほかにも、近隣アラブ諸国との緊張関係を背景に自国のイノベーションを促進せざるをえない事情の下、イスラエルでは失敗を許容する風土と、自由で大胆な発想が許される文化が醸成された。また、イスラエルには男女ともに兵役があるのだが、優秀な若者が兵役期間中に軍のインテリジェンス・ユニットに配属されることで先端技術を学ぶ機会を与えられることや、軍事技術の民間転用(デュアルユース)が推奨され、ビジネスに活用され易いなどの特殊な要因もある。本講演ではこの小さな技術大国であるイスラエルを取り囲む各種の条件を解説し、イスラエルの「イノベーション・エコシステム」を分析し、日本への適用可能性を考え提案する。軍隊を持たない日本に、例えば軍隊のインテリジェンス教育を1つの柱としているイスラエルのエコシステムのスキームをそのまま持ち込むことはもちろんできないが、イスラエルのイノベーション・エコシステムから日本でも活用できる要素を分析し、提案する。

講演2テーマ.
「ヘルスケア業界におけるDXの動向及びYuimediの事業内容。そして女性としての働き方について」

講演者: グライムス英美里氏
株式会社Yuimedi CEO

■プロフィール
京都大学薬学部卒業、薬剤師免許取得後、武田薬品の開発にて治験の管理に従事。産官学を通じた日本の医療システムの改善に興味を持ち、スイスチューリヒ工科大学にて医学産業薬学のマスターを取得。その後、マッキンゼーアンドカンパニーにて、ヘルスケア全般におけるコンサルテーションを実施。スイスの病院にて医療データを利用した患者用レポートのシステム導入と医師主導の臨床研究のサポートを実施していた際に医療データのクレンジングに対しての課題を感じ、マッキンゼーの同僚と共に株式会社Yuimediを設立。

■講演内容:
ヘルスケア×デジタルというキーワードに業界動向と医療データクレンジングの自動化を実施している株式会社Yuimediの取り組みについてお話させていただきます。また、製薬会社、海外大学院留学、外資コンサルというキャリアを歩んできましたが、2児の母として、なぜ今起業という道を選んだかなどその当時の思いなどざっくばらんにお話できればと思います。